同じ黒酢の中でも異なる品質
近年は食生活の欧米化などが影響して、毎日の健康を気にする人が多くなってきており、様々な種類の健康に役立つ製品が登場しました。
中でも人気の高い黒酢は必須アミノ酸などの健康成分を豊富に含んでいて、特にクエン酸は疲れたカラダに、アミノ酸はダイエットをサポートするといわれています。
このほかにも、ビタミンやミネラルといった栄養素も含んでいますので、私たちの毎日にはぜひ摂り入れておきたい健康成分が贅沢に凝縮されています。
とはいえ、同じ黒酢同士でも醸造方法などによってはそれぞれの品質に差が生じますので、黒酢ならどれも同じと思わずに品質まで気にかけて見る必要があります。
黒酢に関係する製品基準
黒酢の中でも、製品によっては色の濃さに多少の違いが見られることがありますが、黒酢という名前の通り、一般的にはそのほとんどが濃い黒色をしています。
しかし、黒酢はただ黒いお酢であればどれも黒酢と呼べるわけではなく、ある一定の基準を超えた製品だけが黒酢と名乗っても良いとされています。
黒酢と呼ばれるための基準
黒酢という名前自体はほとんどの方がご存知かと思いますが、商品名を黒酢とするためには明確な基準が設けられています。
この基準はJAS法と呼ばれる「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」に従って、原料となる米や玄米などを1リットルあたり180g以上使用すれば、黒酢という商品名を使用することができるというものです。
このような基準を超えた黒酢の中でも、鹿児島県の坂元醸造で造られる黒酢は「本場の本物」と評されるほど、品質の高い黒酢となっています。
基準以上の黒酢の中でも異なる品質
一言で黒酢といっても、それぞれの製品には品質に差があります。
前項で述べたような「本場の本物」である坂元醸造の黒酢は熟練した職人が一年～三年もの間に渡り、手間暇をかけて造ったこだわりの黒酢のため、アミノ酸などの栄養素を豊富に含んでいます。
これに対し、近年は24時間～48時間程度で造ることができる速醸法や連続法といった醸造方法が主流になったことで、本場の本物には到底及ばないほど、栄養素の含有量が少ない黒酢が多く見られるようになりました。
含有量が少ない場合でも、基準以上の製品は黒酢であることに変わりありませんが、せっかく摂り入れるなら、より品質の高い黒酢の方が効率良く健康に役立てることができます。
