今も昔も変わらず貴重なマカ
数千年にも及ぶ長い歴史を持つマカは1つの中に数多くの豊富な栄養素を含んでいるとされ、原産地のペルーなどでは貴重な健康素材として古くから親しまれてきました。
それに比べ、日本国内では近年になって一般に知られるようになってきたため、マカを使った健康食品やサプリメントがようやく注目され始めました。
あまり馴染みのない方にとってはマカがどれほどの健康素材なのか疑問に思われるかもしれませんが、完全食といわれるほど、私たちの毎日に嬉しい健康成分をたくさん持っています。
様々な目的に用いられるマカ
マカの主な原産地はペルーで、標高4000メートルを超える温度差の激しい過酷な環境で育ち、収穫後は3ヶ月以上に渡って天日乾燥が行われます。
こうしてできたマカは長期的な保存も可能で、特に根の部分は7年程の長期保存が可能なため、保存食としても利用されています。
また、元々は特権階級のための特別な食料だったとされ、その貴重さから戦果を挙げた兵士への褒美として与えられていたともいわれています。
豊富な栄養素を含む理由
マカの栽培は種まきに始まり、その翌年に収穫するというごく一般的な方法なのですが、マカを栽培した土地はその後の数年に渡って不毛になるといわれるほど、たくさんの栄養素を吸収して育ちます。
そのため、一度栽培した土地は4～5年程は休ませて、土壌の栄養分を整えた上で再び栽培を行う必要があります。
これほどまでにたくさんの栄養素を吸収して育つのは過酷な環境の中で生き抜くためには欠かせないことで、そんな厳しい自然環境でも育つマカだからこそ豊富な栄養素をたっぷり含んでいます。
人間以外にも優れたチカラを発揮
かつてスペイン軍がインカ帝国へ侵攻を行った際、スペイン人が持ち込んだ馬が現地の過酷な環境に適応できず、子孫を残す前に次々と倒れてしまうという状況に陥りました。
そんなとき先住民に教わったマカをエサとして与えたところ、馬が活力を取り戻し、繁殖が可能になったことで、結果的にインカ帝国の征服に繋がる一因になったとされています。
このようにマカは私たち人間だけに限らず、動物に対してもその優れたチカラを発揮することができるため、様々な目的に用いられているのです。
